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【床下に炭】湿気対策としてどうなの?

こんにちは!わたさぽホームの渡辺です。

先日、岡山市南区で床の貼替え工事を行っていて気になったことを書きたいと思います。

今回、お客様と話をする中で「工務店から“床下が少しカビているから炭を入れたらいい”と言われたから入れてもらえん?」と相談をいただきました。

炭は湿気を取ってくれるので、ホームセンターで10坪分くらい買って入れたらどうか?と言われたとのこと。それで買いに行ったら7万円と言われたので、一度他の業者にも話を聞いてからにしようと思ったそうです。

下の赤丸の部分が少々カビているところですね。

ちなみにこのお宅は増築を重ねていて、土が残っている床下ときれいなコンクリの床下が共存している見ていて楽しい現場でした。

床下に炭を入れることによる効果

木炭には調湿効果があるので、確かに床下に敷き詰めることで湿気対策を行うことができます。

ただ永遠に湿気を吸い続けることはないので、床下に水分が多すぎると「水分を多く含んだ炭」が床下に敷き詰められた状態になるだけ。

この状態から再び炭を使えるようにしようと思ったら、一度炭を取り出して天日干しするしかなくなります。

湿気の量にもよるでしょうが、3ヶ月~半年に1回炭を取り出して、天日干しをして、また床下に戻す。

こんな面倒な作業を誰がするのでしょうか。掃除大好きな僕でも絶対にしません(笑)。

床下の湿気対策は何がオススメ?

床下に敷くのであれば、炭ではなくシリカゲルやゼオライトなど、半永久的に調湿効果が続いてメンテナンスフリーの素材のほうがまだ良いんじゃないかと思います。

もしくは調質シートを被せる方法もありますが、床下が土のままとかで水分が多いと、防湿シートと地面の間に本来上にいくはずだった水分がたまる…。

けっきょく、湿気を好むカビやシロアリの発生原因になるかもしれません。

このような家の場合は吹付けで土を固めてしまう方法もあるので、結論「これが正解!」と言えるものはないですね。

状態に合った処置方法を選ぶしかないので、業者側が複数の選択肢を持っておくべきだと僕は思います。

けっきょく床下に炭はまかず

このお客様によくよく話を聞くと「家は15年もてば良い」と言うことでした。

床下に潜った段階で根太や大引きはところどころ腐食していたものの束石に問題はなかったし、カビ臭さも全くないので調湿対策は行わず。

今まで40年近くこの状態で持ってきたわけなので、さすがに新しい大引や根太が15年でダメになることはないでしょう。

リフォームはQOLを上げる道具だと思う

僕の持論ですが、リフォームは住む人のQOL(生活の質)を上げるものでなくてはならないと思っています。

そのためにはただ綺麗にするだけじゃなくて、少なくとも今抱えている不満は解消する必要がある。

そして将来発生しそうな不満を起こさない工事ができたらお客様の満足度も上がるはずです。

まずは不満も解消のために予算をさく。

不満を解消する内容にして、さらに予算に余裕があるなら「あれも叶えたい」「これも叶えたい」と取り入れていけばいい。

そんなリフォームを実現できる会社になろうと思ったら、お客様としっかり話をしないと無理だよな…と感じています。

町の家電店以上に地元に密着した存在になる!

そんな気持ちでこれからもやっていきます。

それでは、今日はこれで失礼します。

渡辺寛士 
渡辺寛士 

銀行員→リフォーム会社社員→わたさぽホーム代表。 わたサポ(株)の代表として、全国300以上の工務店やリフォーム会社とともにサービス品質の高い会社に顧客が自然に問い合わせできる業界づくりを展開中。地元の方々に愛されるリフォーム会社づくりを研究しています。